【短】お返しは××
あまりにも急な展開に頭がまだ完全について行けてないけれど、今はあれこれ考えるのはよそう。


この幸せの泉にドップリ浸かっても、別にいいハズ。


「じゃあとりあえず帰ろうか。もう空薄暗いしな」


「う、うん」


久保君の提案に頷いて、用紙に名前やタイトルを書いてから2人で図書室を出る。


学校の外は空気がキンと冷えていて身震いしたけど、久保君とつき合える事になった私は心がポッカポカ。


「影草、手」


「へっ?手?」


「手繋ぎたいんだけど……ダメか?」


「!??ダ、ダメじゃありません!大歓げ…ゴホゴホゴホッ!!」
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