【短】お返しは××
色々考えていると、いつもはそういうタイプなのになぜ図書室に来たのか思い出す。


「そうだ、お菓子の本……!」


ハッと本来の目的を思い出し、目線をキョロキョロさせた。


季節は冬。もうすぐ女の子が好きな男の子にチョコやらクッキーやらを渡す、バレンタインがやって来る。


そのバレンタインで久保君にあげるチョコのレシピを調べたくて、私図書室に来たんだった!!


ケータイでパパッと調べる事も出来たけど…なんかそれは嫌だったんだよね。本屋さんでレシピ本買う位なら、材料費に回したかったし。


「えっと…お菓子の本、お菓子の本……」
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