Please Give Me Some More
「お前っておもしろいよなぁ。」




びっくりしているあたしを見てクスッと笑う。





「あの、“俺専用”ってどういうことですか??」




ん??




なぜ敬語??







「俺の身の回りのことだけをやるの。だから、部屋は隣なんだよ。」




「そーなんですか.................................」





「なぁ。」




「はい??」




「敬語やめろ。んで、俺のことは航って呼んでいいから。」




「でも、あたしはここに居候させてもらうわけで.....................」





あたしはうつむいた。





しかも、見ず知らずの人をいきなり呼び捨てになんかできませんよ。






「居候じゃない。俺が来いって言ったんだ。」



ぐっと顔を近づける。






あたしはまたなにも言えなくなった。






ただ黙って頷き、航様のいや、航の言うことを聞いた。
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