Please Give Me Some More
あの日はたぶん12月だった。





雪が降っていたのを覚えてる。








あの日の夜、あたしはカフェでバイトをしていた。







あたしには親がいない。





両親は2人ともあたしを残して、どこかへ行ってしまった。






つまりあたしは捨てられたわけ。







高校に入ると同時に親戚の家を飛び出し、一人で生きていくことを決めた。






あたしを捨てた両親を見返すために、バイトをたくさんやっている。







生活費を自分で稼ぐために。





学費も自分で払わないといけないのだ。






誰一人としてあたしを助けてくれる身内はいない。






だって両親が両親だもん。







それでもあたしはかまわない。





ひとりで生きていくんだから。









そう思ってた時、あなたに出会ったのです。
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