Please Give Me Some More
「柚子。こっちはここのメイドの主任みたいなもんをやってもらっている、都築里香(つづきりか)だ。」




「都築です。よろしくね。」





「はい。中野柚子です。よろしくお願いします。」





あたしは立ち上がって頭を下げた。







ほんとにここで働くんだ。






まだ全然実感がない。







「じゃぁ、よろしく頼む。」




「はい。かしこまりました。柚子さん、一緒に来てください。」




「はい。」




あたしは都築さんについて部屋を出た。






長い廊下を歩いていき、階段を地下へと降りていく。





「航様がご自分専用のメイドさんなんて初めてなんですよ。」



「え??そうなんですか??」



あたしが初めて??







「よほど気に入ったんでしょうね。」




都築さんがくすっと笑った。
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