たぶん..初恋...だった。
「 はーい?もしもーし」

ほんとに出た‥久野くんだ‥!

かけて3コール目くらいで出てくれたことと久しぶりの久野くんの声に嬉しさがこみ上げてきた‥。


「あっあのさ、小松瑠美なんだけど!」

「プッ‥知ってるよ‥笑

‥フルネーム述べなくていいから笑」


「‥あっ…」

そう言われて今度は急に恥ずかしさが込み上げてくる。

「‥で、今日はどうしたの?なんかあった?」

「…うんっ‥


‥久野くんに会いたい‥って言ったら迷惑‥?」

「 …今どこ?会いにいくよ」


思ってもいない返事が返ってきて、近くにある公園に移動して久野くんを待つことになった。




‥20分ほどすると久野くんはやって来て、

「よっ!」と挨拶と一緒に私の頭にポンっと手を置いた。





…抑えきれなくなって気づいたら久野くんに抱きついてた‥。



「‥ハハッ‥お前ほんと甘えん坊だな」

「…えっ!?全然そんなことないし!」

「いやいや!
‥この前だって甘えてたよ?」


‥そう言われちゃうともう何も言い返せなくて、ただただ恥ずかしくて顔から火が出そうだった。










「‥で‥今日はこれからどうする?」


「…シたい‥です‥」


「んっ、じゃあまたホテル行くか」





‥…

…‥

‥…



部屋に着くと、2人ともいつもより口数が減った。



「‥あのさ‥今日はシャワー浴びて来てもいい?」

控えめにそう聞くと

「‥ああ‥ごめんこの前気が利かなくて‥」

「ううん!この前はバタバタしてたし…」

「じゃあ今日はさ、せっかくだし一緒に風呂入る?笑」

ってニヤッとしてわざと聞くから

「入りませーん」なんて私も返してやった。


やっと少しずつ久野くんのペースに巻き込まれない方法が分かってきた気がする。


お風呂から上がり、お互いそういう空気になってからは早かった。



‥だんだん下に下がってくる口づけ‥




‥そして部屋中に響くやらしい水音と喘ぎ声‥。



「‥ン‥ッ‥ッ‥‥ア‥ンッ‥ヤ‥ダッ‥」


「‥じゃあやめる?」
‥わざと焦らして聞く楽しそうな声


「‥ヤッ‥ヤメ…ナイデ‥ッ‥

‥クノ‥くん‥‥ッ‥ンッ‥」


「‥冬馬‥でしょ?」


「…ト‥ッ‥ウマッ‥ンッ‥アン‥ッ」


「‥やらしすぎでしょ‥」


「‥アッ…ンッ‥ン‥ンッ‥‥ィ‥イク‥ゥ‥ッ‥」





…この日私は初めて絶頂というものを覚えた。



好きな人が身体が繋がっている時だけでも自分だけのことを見てくれるのは、本当に幸せだと思ったんだ‥‥。


‥たとえ気持ちが通じ合っていなくても…。
< 24 / 46 >

この作品をシェア

pagetop