たぶん..初恋...だった。
とりあえず発表された教室に着いて自分の席を探した。
1年A組10番。
‥あった!左から二列目の一番後ろの席。
座ってみたけど緊張して周りを意味もなくキョロキョロしちゃう。あー‥落ち着け自分!
「ねえ名前なんて言うの?」
突然の声にびっくりして顔を上げると目の前には
銀色?が混ざったような黒髪を短く切ってセットした男の子が座っていた。
少し切れ長の奥二重の目にすっと細い鼻と輪郭。片耳にはピアスがされていて、シルバーのネックレスまで付けているあたり柄が良いとはお世辞にも思えなかった。
「‥あっ‥小松‥瑠美です‥」
緊張しながらもどうにか絞り出した声。
(えっていうかそもそも髪染めたりアクセサリーって校則で禁止って書いてあったような、、?)
なんて考えていたら
「俺、久野冬馬!よろしくな!」
って片手を差し出された。
見た目ほどは怖くないみたいで、「よろしく‥」と控えめに手を差し出すと、ギュッと握られて、
第一印象とはかけ離れたクシャッとした親しみやすい笑顔を向けられた。
こんな顔して笑うんだ‥ってびっくりしていたら、どうやら久野くんの友達らしい人が、久野くんに話しかけたのでそっちに行ってしまった。
手に残る温もりを感じながら、なんだか心まで少しだけ温かくなったような気がした。
‥心臓が少しだけはやいのは、新学期の緊張からくるものだと思っていたんだ。
1年A組10番。
‥あった!左から二列目の一番後ろの席。
座ってみたけど緊張して周りを意味もなくキョロキョロしちゃう。あー‥落ち着け自分!
「ねえ名前なんて言うの?」
突然の声にびっくりして顔を上げると目の前には
銀色?が混ざったような黒髪を短く切ってセットした男の子が座っていた。
少し切れ長の奥二重の目にすっと細い鼻と輪郭。片耳にはピアスがされていて、シルバーのネックレスまで付けているあたり柄が良いとはお世辞にも思えなかった。
「‥あっ‥小松‥瑠美です‥」
緊張しながらもどうにか絞り出した声。
(えっていうかそもそも髪染めたりアクセサリーって校則で禁止って書いてあったような、、?)
なんて考えていたら
「俺、久野冬馬!よろしくな!」
って片手を差し出された。
見た目ほどは怖くないみたいで、「よろしく‥」と控えめに手を差し出すと、ギュッと握られて、
第一印象とはかけ離れたクシャッとした親しみやすい笑顔を向けられた。
こんな顔して笑うんだ‥ってびっくりしていたら、どうやら久野くんの友達らしい人が、久野くんに話しかけたのでそっちに行ってしまった。
手に残る温もりを感じながら、なんだか心まで少しだけ温かくなったような気がした。
‥心臓が少しだけはやいのは、新学期の緊張からくるものだと思っていたんだ。