たぶん..初恋...だった。
‥昨日りゅうちゃんに言われたことが頭から離れなくてそのことばかりずっと考えてしまう。


私は久野くんが好きで

‥久野くんを好きな私をりゅうちゃんが好きで‥。


好きな気持ちの矢印が一方通行でなんだか切ない。


それにりゅうちゃんは私と久野くんの関係を知らない。


‥知られたらどう思われるんだろう‥きっと軽蔑されちゃうよね。


‥やっぱり知られたくないなあ‥そんな自分勝手なことばっか考えてる自分が嫌になるよ











そうこうしているうちに学校が終わる時間になってりゅうちゃんが帰ってきた。

「ただいま〜!」

「おかえり」

「ちょっとは調子良くなった?」

「うん!もう全然平気だよ?」

「‥よかったー‥」

「ほんとありがと、

もう体調良くなったしそろそろ帰るね」

「えっほんとに大丈夫?」

「心配しすぎだよ笑大丈夫!」

心配性なりゅうちゃんをなんとか説得して、りゅうちゃん家を出た。


‥あっ家に帰る前にコンビニでアイスでも買っていこうかな?


そう思って近所のコンビニでアイスとよく飲んでるジュースを買って家に向かった。




すると後ろからチャリンチャリーンと自転車のベルが鳴った。


びっくりして振り向くと‥


「…えっ…久野‥くん‥?」


「おは!ってもう夕方だけど笑」

なんて笑っている。

「…なんで…?」

「なんでって‥お見舞いきた!

思ってたより元気そうで安心したわ!」

無邪気に笑っているその笑顔を見てるとやっぱり胸がしめつけられる。

「‥ありがとう‥」

「‥おう!‥ってやっぱり今日あんま元気ねーな。

ちゃんと休めよ?」

髪をくしゃくしゃっとしながらそう言う。




‥昨日の夜の髪を撫でていたりゅうちゃんの顔が思い浮かんで動揺した。


「‥うん‥」


「‥てか家帰っても母さんいないんだろ?」


「‥えっ…あっうん」

「俺も暇だし見舞いついでに夕飯でも作ってやるよ」

‥あっほんとは私が寂しくないように来てくれたんだ‥

そんな優しさにも心が苦しい‥。


「‥えっでも‥久野くん料理できるの?」

「あっバカにすんなよ笑

俺こう見えて中学の時から毎日夕飯担当してるから!」

自信満々にそう言い放つ姿がなんだか可笑しくて笑いが止まらなくなった。


「‥あははっそんなに言うなら食べてみたいかも笑」

「じゃあとりあえずオムライスでも作ってやるから見てろよ」

2人で私の家に向かった。








‥この選択は間違っていたのかな‥?
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