私の使命は、人々の命を守り抜くことだ
私たちは大きな村を見つけ、村に入った。もう城は目の前で、準備や休憩をするために入ったのだ。
「何か買っておいた方が良いものは無いか?」
私が聞くと、皆はカバンの中を確認した。
「…一応、魔法回復薬と薬草を買い足しておきましょう」
ランが近くにあるお店に指をさして言った。私たちは無言でうなずいてお店に入った。
「いらっしゃい。あれ?冒険者か…久しぶりだ」
お店のカウンターに立っていた少年が言った。私は「どういうことだ?」と少年に問いかけた。
「この村の近くにお城があるでしょ?」
「あぁ。あるな」
「そのお城から魔物が出てきてから冒険者の数が減ってしまったんだよ」
少年は、寂しそうに笑った。
「だから、お姉さん達が来た時は驚いたんだよ」
「そうだったのか…」
私は、少年の頭に手を置くと「安心しろ。私たちがあの元凶を倒してやる」と無表情で言った。
「本当に?」
少年が笑顔になった。他の店員さんも驚いている。私は「約束だ」と言うと、少年から手を離した。