私の使命は、人々の命を守り抜くことだ
「皆、落ち着いてくれ」
私は、クローバーのメンバーの前で本部長の話を細かく話していた。
「マスター、俺とルナは何でこのギルドに入ったのか知っていますか?」
彼は杖を手に持って言った。彼が着ているローブが魔導師の雰囲気を出している。
彼の名前はラン。凄腕の魔導師でルナの双子の弟だ。
「……何だよ、ラン。僕に教えてくれぬか?」
弓を手に持った男性が言った。彼の名前はレイン。凄腕のハンター。
「俺とルナがこのギルドに入った理由は、マスターに憧れたからなんです。マスターの戦いがかっこよくて、マスターの人々を守りたいという気持ちが俺らに伝わってきて……レインは?」
「なるほどな。僕も一緒でマスターに憧れたのだ」
「……私たちは命を落としてでも、マスターや人々を守り抜くわ」
皆はそう口々に言っている。私は思わず微笑んだ。私を見たルナが「あ、マスターが笑った。珍しいな」と微笑み返した。
……確かに、私はあまり笑わないが……。
「じゃあ、街に行って薬草とか買わないとな!冒険に行く準備をしなければ……」
「武器を整えて、魔法回復薬も持って行きましょう」
私は、ランとレインが張り切って部屋から出ていくのを無言で見ていた。