私の使命は、人々の命を守り抜くことだ
小さな村の困り事
道中、魔物の群れに遭遇した。私は剣を構え、ランは杖を握り、レインは弓に矢をつがえていた。ルナは私たちの後ろに立ち、本を抱えている。
「スターフレア!」
ランが魔法を放った。爆発が起き、魔物が一気に倒れていく。私は一体ずつ斬り倒し、レインは矢で魔物を仕留めた。レインは、魔物が消えていく気配がなかったために指笛を吹いた。レインの足元に1匹の狼が現れた。
「行け」
レインの合図で、狼が魔物に飛びかかって倒していく。私はそれに続いて魔物を斬り、ランは魔法を放っていく。
戦い始めて、10分が経過した頃。ようやく魔物を倒し、私はため息をついた。
「ラン、結構魔力を使っていたようだけど大丈夫なのかしら?」
「大丈夫です。魔力は自然に回復しますから」
「それは分かっているわ…けれど」
「大丈夫です。ルナは心配性ですね」
「心配性じゃないわよ」
ルナとランのやり取りを聞きながら、周りを見渡していると、レインが何かの気配に気づき、「静かにしろっ」と言った。
しん、と静まり返った道に足音が聞こえた。その足音は、私たちの前で止まった。どこかの村の人たちだ。
「あなた方は…ギルドの人ですか?良かった…私たちの村に来てください。村はこの先にあります」
「…私たちは、あのお城に行かなければならないのよ…」
「良いだろ、休憩をしよう」
私たちは、村人の後を追って村に向かった。