堅物社長にグイグイ迫られてます
私が今の自分の正直な気持ちを打ち明けると、佐原さんは「そっか」と頷いた。そして「でも大丈夫」と笑顔を見せる。
「今は恋をする自信がなくても、そういう相手が現れたら自然とまた恋したくなるよ」
「そうでしょうか」
「うん。そういうものだよ」
自信たっぷりにそう言った佐原さんに私はふと聞きたくなってしまった。
「佐原さんは奥さんのどこを好きになって結婚したんですか?」
佐原さんの奥さんとは、以前、佐原さんも交えた三人で焼き肉を食べに行ったことがある。そのときに二人の馴れ初めを教えてもらったけれど、どうやら二人も大学の同期生でその頃から交際が始まったらしい。私も俊君とは同じ大学で出会って付き合うようになったので佐原さん夫妻には勝手に親近感を抱いていた。
「好きなところかぁ……」
佐原さんはそう呟き、少し考えてから口を開いた。
「俺と奥さんって性格が逆なんだよね」
「あ、それ!私もそう思いました」
「やっぱり?」
「はい」
焼肉を食べに行ったとき、私の向かいの席に並んで座る佐原夫婦を見ながら性格が正反対な二人だと私も感じてはいた。
「今は恋をする自信がなくても、そういう相手が現れたら自然とまた恋したくなるよ」
「そうでしょうか」
「うん。そういうものだよ」
自信たっぷりにそう言った佐原さんに私はふと聞きたくなってしまった。
「佐原さんは奥さんのどこを好きになって結婚したんですか?」
佐原さんの奥さんとは、以前、佐原さんも交えた三人で焼き肉を食べに行ったことがある。そのときに二人の馴れ初めを教えてもらったけれど、どうやら二人も大学の同期生でその頃から交際が始まったらしい。私も俊君とは同じ大学で出会って付き合うようになったので佐原さん夫妻には勝手に親近感を抱いていた。
「好きなところかぁ……」
佐原さんはそう呟き、少し考えてから口を開いた。
「俺と奥さんって性格が逆なんだよね」
「あ、それ!私もそう思いました」
「やっぱり?」
「はい」
焼肉を食べに行ったとき、私の向かいの席に並んで座る佐原夫婦を見ながら性格が正反対な二人だと私も感じてはいた。