堅物社長にグイグイ迫られてます
御子柴設計事務所で働く前の私は新卒で入社した都内にある小さな広告代理店で、月一で発行される求人情報紙の制作の仕事をしていた。
そこでもやっぱりたびたびミスをしては先輩や上司から注意を受けていたけれど、それが辛くて辞めたいと思ったことは一度もなかった。仕事はそれなりに好きだったし、やりがいも感じていたから。
けれど入社してから一年ほどが経った夏の頃。
同じ部署で働いていた三つ年上の先輩がミスをしてしまい大口の顧客を怒らせてしまうという事件が起きた。彼女は私の教育係でもあったので私も一緒にその顧客の担当をしていた。
先輩のミスというのは情報紙に乗せるはずだった求人情報のデータに誤りの記載をしてしまうというものだった。そしてそのミスを先輩は後輩の私のせいにしたのだ。
先輩は仕事ができる人だったので上司もまさか先輩がこんな初歩的なミスをするはずはないと思ったようだ。代わりに、普段から何かとミスの多かった私ならやりかねないと思われてしまい、そのミスの責任は私が取らされることになった。
そこでもやっぱりたびたびミスをしては先輩や上司から注意を受けていたけれど、それが辛くて辞めたいと思ったことは一度もなかった。仕事はそれなりに好きだったし、やりがいも感じていたから。
けれど入社してから一年ほどが経った夏の頃。
同じ部署で働いていた三つ年上の先輩がミスをしてしまい大口の顧客を怒らせてしまうという事件が起きた。彼女は私の教育係でもあったので私も一緒にその顧客の担当をしていた。
先輩のミスというのは情報紙に乗せるはずだった求人情報のデータに誤りの記載をしてしまうというものだった。そしてそのミスを先輩は後輩の私のせいにしたのだ。
先輩は仕事ができる人だったので上司もまさか先輩がこんな初歩的なミスをするはずはないと思ったようだ。代わりに、普段から何かとミスの多かった私ならやりかねないと思われてしまい、そのミスの責任は私が取らされることになった。