堅物社長にグイグイ迫られてます
あまりにも告白の前と後で態度が変わらないのでついあのときの告白を疑ってしまう。
告白した本人は普段通りの生活を送っているのに、告白された私だけが意識し過ぎてしまい普段の生活が上手に送れていない。
今日だってあれほど楽しみにしていた汐里の結婚式だというのに、ふとした瞬間に心がどこかへ行ってしまっている。
青空の中に溶け込みながらだんだんと小さくなっていくバルーンを見つめていると「雛子」と名前を呼ばれてハッとなる。
声のした方に視線を向けると、いつの間にここへ来たのかウエディングドレス姿の汐里が立っていた。穏やかな風が吹くたびにドレスのチュールがひらひらと揺れていてキレイだ。
「ごめんね」
汐里が突然そんな言葉を口にして私の隣に腰掛ける。
「えっ、ごめんって?」
その謝罪の意味が分からなくて首を傾げると、汐里は申し訳なさそうな顔で私を見ながら口を開く。
「俊太のこと」
そう言われて「ああ」と気が付いた。そして新郎を取り囲んで楽しそうに会話をしている五・六人のグループへ視線を送ると、その中には私の元彼である俊君の姿がある。
告白した本人は普段通りの生活を送っているのに、告白された私だけが意識し過ぎてしまい普段の生活が上手に送れていない。
今日だってあれほど楽しみにしていた汐里の結婚式だというのに、ふとした瞬間に心がどこかへ行ってしまっている。
青空の中に溶け込みながらだんだんと小さくなっていくバルーンを見つめていると「雛子」と名前を呼ばれてハッとなる。
声のした方に視線を向けると、いつの間にここへ来たのかウエディングドレス姿の汐里が立っていた。穏やかな風が吹くたびにドレスのチュールがひらひらと揺れていてキレイだ。
「ごめんね」
汐里が突然そんな言葉を口にして私の隣に腰掛ける。
「えっ、ごめんって?」
その謝罪の意味が分からなくて首を傾げると、汐里は申し訳なさそうな顔で私を見ながら口を開く。
「俊太のこと」
そう言われて「ああ」と気が付いた。そして新郎を取り囲んで楽しそうに会話をしている五・六人のグループへ視線を送ると、その中には私の元彼である俊君の姿がある。