堅物社長にグイグイ迫られてます
そのまま歩き続けていると、いつの間にか通い慣れた職場の前まで来ていた。
いくつかの企業が入る十階建ての建物。その六階に御子柴設計事務所はある。見上げると事務所の窓にはブラインドが下げられ、すでに電気は消えていた。
腕時計で時間を確認すると夜の八時を過ぎた頃。
この時間なら、普段はまだ御子柴さんが仕事をしているし、自宅に帰るのが面倒で泊まっていることもあるのだけれど。
今日は彼女とデートなんだっけ……。
とりあえず今晩だけでも泊まらせてもらえないかと思ったけれど、事務所の中に誰もいないなら無理そうだ。
一応、鍵は持っているけれどそれもアパートに置いてきてしまったカバンの中に入っているし。
勢いで家を飛び出してきたはいいもののこれからどこへ行けばいいのだろう。
雨足は次第に強くなって私の全身を濡らしていく。
いくつかの企業が入る十階建ての建物。その六階に御子柴設計事務所はある。見上げると事務所の窓にはブラインドが下げられ、すでに電気は消えていた。
腕時計で時間を確認すると夜の八時を過ぎた頃。
この時間なら、普段はまだ御子柴さんが仕事をしているし、自宅に帰るのが面倒で泊まっていることもあるのだけれど。
今日は彼女とデートなんだっけ……。
とりあえず今晩だけでも泊まらせてもらえないかと思ったけれど、事務所の中に誰もいないなら無理そうだ。
一応、鍵は持っているけれどそれもアパートに置いてきてしまったカバンの中に入っているし。
勢いで家を飛び出してきたはいいもののこれからどこへ行けばいいのだろう。
雨足は次第に強くなって私の全身を濡らしていく。