堅物社長にグイグイ迫られてます
*
翌朝は普段よりも早くに目が覚めた。時刻はまだ六時前。朝に弱く目覚まし時計の力を借りないと起きられない私にしては珍しい。
今日は日曜日なので仕事は休みだ。いつもならまだ寝ているはずの時間帯だけど、慣れないベッドで寝たせいか自然と早起きをしてしまった。
カーテンを開けると外はまだ陽がのぼりきっていなくて薄暗い。
寝間着代わりに着ている長袖Tシャツの上からさっとカーディガンを羽織ると私はそうっと部屋を出た。
御子柴さんはまだ寝てるのかな。
確か昨夜は遅くまでリビングで仕事をしていた気がする。
もし寝ているとしたら起こしたらいけないと思い、音をたてないよう静かにゆっくりと廊下を進む。
突き当たりにあるリビングの扉を開けると、ふわっと美味しい香りが私を迎えてくれた。
「もう起きたのか」
キッチンに立ち、ボウルの中身を菜箸で素早く混ぜていた御子柴さんと目が合う。
「お、おはようございます」
てっきりまだ寝ていると思っていた御子柴さんの姿に一瞬驚いてしまった。しかも私よりも早く起きてどうやら朝食の準備をしているらしい。
翌朝は普段よりも早くに目が覚めた。時刻はまだ六時前。朝に弱く目覚まし時計の力を借りないと起きられない私にしては珍しい。
今日は日曜日なので仕事は休みだ。いつもならまだ寝ているはずの時間帯だけど、慣れないベッドで寝たせいか自然と早起きをしてしまった。
カーテンを開けると外はまだ陽がのぼりきっていなくて薄暗い。
寝間着代わりに着ている長袖Tシャツの上からさっとカーディガンを羽織ると私はそうっと部屋を出た。
御子柴さんはまだ寝てるのかな。
確か昨夜は遅くまでリビングで仕事をしていた気がする。
もし寝ているとしたら起こしたらいけないと思い、音をたてないよう静かにゆっくりと廊下を進む。
突き当たりにあるリビングの扉を開けると、ふわっと美味しい香りが私を迎えてくれた。
「もう起きたのか」
キッチンに立ち、ボウルの中身を菜箸で素早く混ぜていた御子柴さんと目が合う。
「お、おはようございます」
てっきりまだ寝ていると思っていた御子柴さんの姿に一瞬驚いてしまった。しかも私よりも早く起きてどうやら朝食の準備をしているらしい。