堅物社長にグイグイ迫られてます
届くまでの間、俊君と別れることになった経緯を説明すると汐里はずっとぶすっとした顔で話を聞いていた。
そしてちょうどすべてを話し終えたタイミングでそれぞれ注文したサンドイッチがテーブルに運ばれてきたので、食べようとしたところを汐里に止められてしまった。
「ほら、やっぱり私の言った通り浮気だった。しかも雛子と一緒に住んでいる家に浮気相手を連れ込むなんて」
俊太のやつめ、と汐里はそうとう腹をたてているらしくグラスの水を一気に飲み干すと勢いよくテーブルの上に置いた。
「まぁまぁ落ち着いてよ、汐里」
なぜか当事者の私が汐里をなだめる形になっている。するとそんな私の態度が気に入らなかったのか汐里の二重の大きな瞳が私を睨む。
「ねぇ雛子、なんであんたそんなに冷静なの?七年も付き合った彼氏に浮気されたんだからもっと怒りなよ」
汐里はそうまくしたてると、湧き上がる怒りを抑えるためかグラスを持ち上げて口をつける。けれど空になっていることに気づいて近くの店員に声をかけると新しい水を注いでもらう。それに口をつけゆっくりと飲み込んでからグラスをテーブルの上に静かに置いた。
そしてちょうどすべてを話し終えたタイミングでそれぞれ注文したサンドイッチがテーブルに運ばれてきたので、食べようとしたところを汐里に止められてしまった。
「ほら、やっぱり私の言った通り浮気だった。しかも雛子と一緒に住んでいる家に浮気相手を連れ込むなんて」
俊太のやつめ、と汐里はそうとう腹をたてているらしくグラスの水を一気に飲み干すと勢いよくテーブルの上に置いた。
「まぁまぁ落ち着いてよ、汐里」
なぜか当事者の私が汐里をなだめる形になっている。するとそんな私の態度が気に入らなかったのか汐里の二重の大きな瞳が私を睨む。
「ねぇ雛子、なんであんたそんなに冷静なの?七年も付き合った彼氏に浮気されたんだからもっと怒りなよ」
汐里はそうまくしたてると、湧き上がる怒りを抑えるためかグラスを持ち上げて口をつける。けれど空になっていることに気づいて近くの店員に声をかけると新しい水を注いでもらう。それに口をつけゆっくりと飲み込んでからグラスをテーブルの上に静かに置いた。