堅物社長にグイグイ迫られてます
作り始めた頃は御子柴さんにも食べてもらおうと思っていたので量はたくさんある。けれど途端に自分の料理に自信がなくなって一人でこっそりと食べようと思っていたのに。
「御子柴さん。夕食食べてこなかったんですか?」
「ああ。打ち合わせが予定より長引いてな。家に帰ってから何か適当に食べようと思っていたが、まさか百瀬のカレーがあるとは」
言いながら御子柴さんがキッチンへとやってくる。そしてカレーの入った鍋の蓋を開けた。
「お前これ……。ずいぶんとたくさん作ったんだな」
いったい何人分あるんだ、と御子柴さんに呆れた顔で見られて私は苦笑を返す。
ざっと八人分はあると思う。張り切り過ぎたのかうっかり一パック全てのルーを使う分量で作ってしまったから。さすがに作り過ぎてしまった。
「お前はもう食べたのか?」
「いえ、私もまだです」
「それなら早く食べるぞ」
そう言って御子柴さんは食器の準備を始めてしまった。
どうしよう、どうしよう。このカレー絶対に美味しくない。御子柴さんに食べさせるわけにはいかない。
「御子柴さん。夕食食べてこなかったんですか?」
「ああ。打ち合わせが予定より長引いてな。家に帰ってから何か適当に食べようと思っていたが、まさか百瀬のカレーがあるとは」
言いながら御子柴さんがキッチンへとやってくる。そしてカレーの入った鍋の蓋を開けた。
「お前これ……。ずいぶんとたくさん作ったんだな」
いったい何人分あるんだ、と御子柴さんに呆れた顔で見られて私は苦笑を返す。
ざっと八人分はあると思う。張り切り過ぎたのかうっかり一パック全てのルーを使う分量で作ってしまったから。さすがに作り過ぎてしまった。
「お前はもう食べたのか?」
「いえ、私もまだです」
「それなら早く食べるぞ」
そう言って御子柴さんは食器の準備を始めてしまった。
どうしよう、どうしよう。このカレー絶対に美味しくない。御子柴さんに食べさせるわけにはいかない。