堅物社長にグイグイ迫られてます
「あ、あの、御子柴さん」
「なんだ?」
食器棚の一番高いところに手を伸ばしている御子柴さんに声を掛けると、食器を取り出しながら御子柴さんが私を振り返る。
「本当にこのカレー食べますか?」
「そのつもりだが」
当たり前のように御子柴さんが答える。
「でも私の作ったカレーですよ?」
「ああ」
「本当に食べます?」
「あ?食べない方がいいのか」
しつこく確認してしまったせいかだんだんと御子柴さんの機嫌が悪くなってきてしまった。
「カレー作ったんだろ。早く食べるぞ。米はあるのか?」
「あ、はい。炊きました」
すると御子柴さんが炊飯器の蓋を開けてお皿にお米を盛ろうする。けれどその動きがピタリと止まった。
「どうしましたか?」
その様子に私も炊飯器の中を覗き込んでみるけれど――――
「あっ」
そこには研いだままの状態のお米が水に浸ったままになっている。
すると私と同じように炊飯器の中を覗いていた御子柴さんの深いため息が聞こえた。
「なんだ?」
食器棚の一番高いところに手を伸ばしている御子柴さんに声を掛けると、食器を取り出しながら御子柴さんが私を振り返る。
「本当にこのカレー食べますか?」
「そのつもりだが」
当たり前のように御子柴さんが答える。
「でも私の作ったカレーですよ?」
「ああ」
「本当に食べます?」
「あ?食べない方がいいのか」
しつこく確認してしまったせいかだんだんと御子柴さんの機嫌が悪くなってきてしまった。
「カレー作ったんだろ。早く食べるぞ。米はあるのか?」
「あ、はい。炊きました」
すると御子柴さんが炊飯器の蓋を開けてお皿にお米を盛ろうする。けれどその動きがピタリと止まった。
「どうしましたか?」
その様子に私も炊飯器の中を覗き込んでみるけれど――――
「あっ」
そこには研いだままの状態のお米が水に浸ったままになっている。
すると私と同じように炊飯器の中を覗いていた御子柴さんの深いため息が聞こえた。