『ドリームワンダーランド』へようこそ!

夢太くんについて行くと、そこにはカエルのアトラクションがあった。

緑、黄色、水色、ピンク。

カエルの色は、アトラクションが古いからなのか、薄くなっていてせっかくの可愛い絵がもったいない。

上を見上げると、最上部に赤いランプが付いているのが見え、あそこまで登って落ちていくのかと考えただけで急に怖くなった。

『 スカイジャンプ
高さ:50m 最高地点:47m
上へ下へ飛んだり跳ねたり。
カエルになったらこんな感じ?
料金:600円 年齢制限:4歳からご利用いただけます。
身長制限:90cm以上OK! 』

「どうしよ・・・・・・。私、高い所苦手なんだよな~。」

心配そうに言うひなたに優馬くんが声をかけた。

「じゃあ、俺と一緒に乗る?その方が安心だろ?」

「良いの?ありがとう!」

優馬くん優しいな~。そういう所が好きなんだけど。

それにしても、ひなた良いな~。優馬くんと一緒で。

なんだか2人が初々しいカップルみたいに見えてくる。


(ベタベタしないで。私の優馬くんを取らないで!!)


あれ?何思っちゃってるんだろう。私。

「安西さん。」

振り向くと、水沢さんが立っていた。

「な、何?水沢さん。」

「あの・・・・・・。宜しければ私と乗っていただけませんか?」

「良いけど、なんで?麗華達とは一緒じゃなくていいの?」

「はい。今日の星座占いで『話したことのない人と話すと良い』と出たので。それに、麗華さん達も決まっているみたいなので。」

「わ、分かった。乗ろ!」

「ありがとうございます。安西さん。」









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