一途のうた
「男子なんて興味なくなった」
「そかそか」
事情を知っている舞子は食べすすめる手を止めて、あたしの頭を撫でてくれた。
嘘や裏切りは大嫌い。
それで後から傷つくのなら、面と向かって“真実”を吐いて欲しい。
嘘や裏切りなんかで気を使わなくて良いから。
どうせ
[愛してるよ]
そんな飾りごとも嘘なんでしょう?
あなたがあたしの視界に入ることは、全くと固定して良い程、なくなった。
どれだけ避けられているんだろう。
いや……、もうやめた。
あれも、これも考えることをやめよう。