一筋から広がる物語
「なっちゃんちょっと聞いてーー!!」
いつもの様に同期の鶇茉柚(ツグミマユ)ちゃんが昼休み、社食を食べている私の方に身を乗り出してきた。彼女がこういう時は決まって話が長い。私は敢えてオムライスを食べるのに集中してるフリ。
すると、
「なっちゃーーーーーん!!」
はい。無駄な抵抗おしまい。耳を傾けるまで声のボリュームが上がっていくのが彼女。このままだと両肩を掴まれガクガクと揺らされかねない。
「わかったわかった!じゃあとりあえず夜ごはん食べながら聞くよ」
私は茉柚ちゃんの顔を見上げて言った。
「さすがなっちゃん!!じゃ、今日6時半にいつもの店で」
彼女は約束をとりつけると音符マークが見えそうなほどご機嫌な様子で私の前からいなくなった。
おっと。危うくオムライスが食べられなくなってしまうところだった。そう思った私は急いで残っていたオムライスをかきこんだ
いつもの様に同期の鶇茉柚(ツグミマユ)ちゃんが昼休み、社食を食べている私の方に身を乗り出してきた。彼女がこういう時は決まって話が長い。私は敢えてオムライスを食べるのに集中してるフリ。
すると、
「なっちゃーーーーーん!!」
はい。無駄な抵抗おしまい。耳を傾けるまで声のボリュームが上がっていくのが彼女。このままだと両肩を掴まれガクガクと揺らされかねない。
「わかったわかった!じゃあとりあえず夜ごはん食べながら聞くよ」
私は茉柚ちゃんの顔を見上げて言った。
「さすがなっちゃん!!じゃ、今日6時半にいつもの店で」
彼女は約束をとりつけると音符マークが見えそうなほどご機嫌な様子で私の前からいなくなった。
おっと。危うくオムライスが食べられなくなってしまうところだった。そう思った私は急いで残っていたオムライスをかきこんだ