🍓夫の溺愛(大学教授の場合。)
取りあえず3月は忙しぃ。
父親の仕事はかなりの忙しさだ。


父は大学の友人に電話を掛けた。


父親の友達が経営してる
マンションのオーナー達に
マンションが開いてないか
聞いていた。


都心ではないが少し離れた所に
一部屋空いていた。
急に結婚が決まり先月引っ越され
たそうだ。


もう住むところがない上にバイト
が決まった美奈には、場所とか
立地条件など言えた義理じゃない。
住むところを押さえただけでも
運がいい。


父親は最初はこっちで専門学校を
進めていたがスーパの社長の思い
やりなど、困ってるとき助けて
貰ってる事を話したら渋々了承
してくれた。


受付の彼女が、
「高木、可愛い子には旅を
させろよ。」

と応援してくれた。
父親との事を誤解して、本当に
申し訳ないと思った。
3年も嫌ってた意味が無い。



ある程度の金額を持たされ
てその日の内に東京へ帰った。

Goog**を検索して、父からの
預かり物と菓子折りを持って
マンションのオーナーの元へ
挨拶にむかった。


携帯には、沢山の着信、メール、
ライ〇があった。
全部先生からだった。



誤解してる
話をさせてくれないか?

返信してくれ、
どこにいる?
気が狂いそうだ。
本当に、誤解してる。


面白いからそのままにしておいた。 
もっと苦しんで、悩め、ウヒヒと
思う自分がいる。

イヤッホウ一郎太の悲痛なライ〇に
気分はスッキリ♬


オヤジの癖に浮気しやがって!!
チョットいい男だと思って!!
許さないわよ。

なんて思う自分はやはり母親と同じ
血なんだと思う。


マンションに着くとオーナは
綺麗な女の人だった。
父親と同じ45歳
旦那さんも45歳

仲のいいご夫婦だった。

とり会えず何もない部屋だし、
カーテンとダイニングテーブル
4人家族用を買い後はベッドを
買った。


二百万貰ってきたがアパートの
敷金は父親のおかげで半額ですんだ。
月6万の部屋はワンルームだったけど
居心地良さそうだった。


スーパーは30分位先だ、
しかしバス停も近いし、雨の日は
バス、普通の日はチャリで充分な
気がする。



相変わらず着信の嵐

「先生講義は大丈夫か?」

何て思いながら既読だけつける。

美奈、見てるんだろう。
恵とは何でもない。
帰ってきてくれないか?

君が誰かといると思うと頭がおか
しくなりそうなんだ。
ハイハイ。ワロタワロタ👏👏

知るか‼と思いながらまたスルー
する。先生が苦しんでいるのが
 何故か快感だった。



仕事も覚えなくちゃいけない。
2ヶ月ほどたった頃パパが
パソコンを持ってやってきた。
私が家でつかってたパソコンだ。



「ふ~ん、綺麗なマンションじゃ
ないか。場所もいいみたいだな!
ちゃんとセキュリティーも整っ
てるし外からは入れ無いし、
いいよ。」


「うん。オーナにも凄く良くして
もらってるし。」

「後で会いに行ってくるよ。」

  「パパ、有り難う。」


父親と腕組み歩いた。

父は、見た目より若く35位に
見える。

いっぱいおねだりして、
色々買って貰った。
実父だったとはつゆ知らず
このさい甘え放題。
今まで甘えなかったから
パパも嬉しそう。


夜オーナと居酒屋で待ち合わせして
パパの昔話を聞いた。

ママと知り合ったのは居酒屋だ
そうだ。フラフラになったパパと
別友と飲んでいたママが名瀬か
二人して居なくなり探したら
二人してタクシーにのって消えた
らしい。


ママ友は

「ヤバいエリがナンパ
された。」
と騒ぎパパ友は

「高木が女に引っ張られた」
と騒ぎ、探し回ったらしく
偶然二人を乗せた
タクシーが店の前に帰って来てて
問い詰めたら


「2人で仲良くラブホに入って
行った。」


タクシー代も彼氏が
払ったと言った
パパもママも
全く覚えていなくて
朝まで二人で寝ていたそうだ。


真面目なパパは、責任を感じ


ママも危険日だったため、
生理が来るまでは
逃がさないつもりだったらしい・・・。

名瀬そんな事が解ったかと言うと
オーナの奥さんはその時のママ友で
旦那さんはパパ親友だった。


生理は来たけどパパの誠実さに
触れてパパも母の見かけと
違う真面目さに惹かれ
付き合い始めたと言った。


なんだ・・・よく喧嘩してたのに
バカバカしい。


私の暗い小б~高3までの人生を
返してほしい。
凄く悲しんで、辛かったのに
何じゃそれ。
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