🍓夫の溺愛(大学教授の場合。)
「え~と美音とか言う女の好物は
 神戸牛、では美奈の好物は
 なんでしょうか?。」


「え? 」


 「美奈、なんでしってんの!」

美奈はワザと首をクネクネ回しながら
一朗太の顔に近ずき‥

「あれれれ?れれ?
 好きな女の好物くらい
しってるサー
 だっけ?


 あれれれ?れれ?
 あ~べっに美奈の事なんて
 ドーデもいいかぁ。ってか!!
美奈は、好きな女じゃないのかー
ふううぅん。」

少しバッの悪くなった一朗太は
ある不安を、抱えながら聞いた。

「美奈さっきから変だぞ!!
 なんかあったか?」

「私の好物ってナニ!! 」

      「ね?
       ね!
       ね!! 」
      「なに?」

「美奈は、何でも好物ちゃうの?
 っつうか、携帯見た?」
  

「うん。見た!しっかり 見た‼
 見たら駄目だった?」

怪しげな微笑みを浮かべながら
可愛らしいくちびるで

 「あの人が好きなんだね。」
一朗太の顔色がサーっと白くな
っていた。
  






 

「何回も約束したよね。
 女の人とは二人で、会わないって、

 あんたが約束守らヒックないだら一
 わだじがぁあんだあとー
 バガレデェヤルガラァー
 ぼう、ががわばあないれー

ウッウッウッゴノォウワギヤローしべえー
ウワーアアアーン
アンダァナンガァ
ばずれでぇやるがあらあー

部屋の鍵も投げつけてトラベル
バックを引っ張り歩く。
「もう、終わった!
 すべて終わった。」



喜代さんには後で電話しよう、
もうすぐ6時だ、彼は間に合った
だろうか?
変な心配をする。
浮気されて別れるより
浮気前にわかれたほうが、すっきりする。


一朗太は、パニックになっていた。
6時に駅前でまつ美音を待たせるわけにもいかない。
このまま美奈を手放したくない!


ただ美音と軽く食事をするだけで
寄りを戻す気なんて無いんだ。


コレを美奈に話しても理解されない
から嘘をついた。
美奈の投げた俺と美奈の指輪を見て、
指輪をはずしっぱなしな事にきずいた。
いや、俺は‥・・・

俺が浮気?


俺…浮気するつもり…なのか?
美音と・・・

多分美音への気持ちが昔に戻った気
になっていたんだ。

美音が好きなのか?
違う、好きな気持ちは、…
違う違う

美奈への気持ちとは違う。
自問自答する。


しかし…誤解されても仕方がない。
ただ懐かしいだけだ。
あの時しっかり終わって無かったから




このままじゃ今度こそ、
本当に美奈を失って終う。

美奈を追いかける。
全身の血が逆流したように変な動き
になる。
谷口に電話して事情を話し
美音にご馳走してくれと頼んだ。

美奈を見つけると
美奈もきずいて知らんぷりをしている。

「ゴメン!ゴメン美奈。
 もう二度とこんな事はしないよ。
 約束する。」


「何回も約束して何回も嘘付かれた。
 約束なんかあんたには
 破る快楽なのよ。

 もう会いたくないし
 大嫌いだから!
 もう、来ないで、タヒネ。」

パシパシと歩きながら一朗太を見上げ
文句を言う。

 いっまでも、騙されたりしない。
 あんたは !! 大嘘つき野郎だよ。

 もう他人の道にはいったんだから

 サヨナラ。 
     シーネ。 四寝‼
























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