🍓夫の溺愛(大学教授の場合。)

二、三時間の家出

「そ、そうです。流石に
三時間経つし
 流石に家に着いてますって。」



「三時間ン~マジで‼」

この寒空にさ、3時間放置‼
アワアワしながら
一郎太は直ぐ美奈に電話をかけた。

ブルブルブル、美奈の
ポケットの中で携帯が震える。

「先生?」
美奈は携帯を見て呟く。

   ヤッパリ先生だ・・・

プチッと拒否する。
もうPM9時を回った。
歩き疲れた美奈は
何処にも行く場所
がなくホームレス状態だ。
部屋を借りたくても保証人も
いないしバックもマンションに
置きっぱ

「どおしょう。」

「手袋、もってくればよかった。」


ジンジンと手と足が痺れて来て
感覚がなくなってくる。

一郎太は美奈と合った公園へと
車を走らせた。


『来る確率は50%、来なかったら
警察に届けよう。
美奈の父親と約束したんだ
守るって‼』


そう決心してマンションを飛び
出した。



大きなドタンと閉まったドア音から
美奈を大切に思う気持ちが、
皆に伝わった。


ざわざわと学生達も慌てる。
「俺達が来たからかなぁ!!。」


「そんな事無いわよ。
私もきたし…。」

    「兎に角捜そう!!」


「恵さんはいて、夜だし
帰って来るかもしれないから・・・」


ヴヴヴ ヴヴヴ ヴヴヴ ヴヴヴ

ずっと携帯はマナーモードのまま
ずっと震えてた。
仕方なく電話に出る、
充電ギレしたら暇な時間を
潰せない。


「もしもし…!!もう掛けないで。
ウルッサ━━━━━イ」



「美奈、何で出ない?
何で出て行く?」


「居る理由何て無いでしょ。」
ムカついた美奈は、遠慮なく怒る💢

「僕は君の保護者だ。帰って来い!!
 何処にいる?」

「ハイハイ保護者ね‼
寄り戻すんでしょ‥。
 カノジョと…。
 いいよ!
 ほっといて!!」

「さっきまで、可愛い笑顔見せ
てたじゃないか、なぜだ?」

ムカァ
「は?さっきまでは一郎太は、
カレシと思ってたし‼
 違ったんだし、まさか姪っ子とは
 思ってなかったから…。-_-#」

    「あっ、あれは💦…。
違うよ。」


「何があれは違うよだよ‼」
美奈は、一郎太のモノマネで返す

「あの女性、彼女でしょ。
いいよ!じゃあね(●`з´●)」

「まっ待て、待て、話しょう。
 説明させてくれ、話きけって、」


「ン~ッもう、寒いんだから切る。
 サイナラ~。」


「警察に届け出すから、」

は?ゲッ!!
  「あれは、先生が…。」


「とにかく!!今から警察に行く、
いいな、今どこにいるか言えば
迎えに行く、言わなければポリス
マンが迎えにいくだろう。

美奈はどっちを選ぶんだ?

警察か? おれか?」

[え、えっと💦‼


・・・先生を選ぶ。」 

  

フウ~ッと長いため息をはいた後近
くのバス停をみて場所を教える。
初めて来たとこだし、
場所わかんない。


白い木の長椅子に座り先生を待っ。

3月中旬とは言えまだ桜も
咲いていない。 
花冷えと呼んでいいのか?

ブルブルブル寒い!

風邪引いたかも。
暖かい甘酒飲みたい。

カードを返したら晴れて自由の身
洋服とかは先生が買ってくれたし
他は使って無いでしょ。

しかも全部先生のマンションに
あるじゃん。

明細くれば証明出来るし捕まらな
いし。

ハア~ツフッフッハア~ツ
手に息をかけて足をモモから揺らす
寒い!寒い!


「早くきて~。
風邪ひいちゃうよ﹏w」


ガタガタ体を揺らして血の循環を
良くする。
漫画喫茶まで乗せてもらおう。
今日はひとまず眠たい。


「うう~!! 寒いんだから!」


ちょっとの時間でも長く感じる。
やっと白いセダ〇が、
ライトをチカチカ
させて横付けして来た。


不機嫌な顔が美奈を冷たく見ながら


「早く乗りなさい。」


ム”ッとした美奈は財布からカード
を冷えた冷たい手で渡して、


「これで、警察にお世話になる
事ないし・・・ もうこれで用は
有りませんから!」


それだけ言うとクルッと向きを
かえて歩き出した。

《《BATTA-N》》»»»»


ドアの激しい音がして振り向いた途端
先生の白いセータのフンワリした
甘い匂いが美奈を包み込んだ。

「いい香り。」
ってウットリするとおもうカッ‼


「ダロ!クリーニング屋さんが俺の
 後輩なんだ。
 だから匂いの研究で試して貰って
る。」


「先生って匂いの研究もやってるの?」
寒かったからつい気が緩む
サル🐒団子のような温かさが身を
包む。


「ああ、貧しい国の為に、花なら
 土壌次第でどうにかなるかと思
ってね。」


ギュッと抱きしめられた体は暖かい。


「ハーイ!! 捕まえたぞ!!
 僕から逃げたからお仕置き!
 ご飯食べに行こうか。」

一郎太のコートで確保されながら
押されるまま歩く

 「先生 ՞ ՞彼女さん
が待ってるんじゃない?
帰ったがいいよ。」

一郎太は呆れたように
「元カノより、今カノ。当たり
前だろ。」


そう言うと先生は元カノさんに
電話して学生達には食事済んだら
帰るように、二時間したら帰るから
君も帰ってくれ
そう言って美奈を抱きしめた。


美奈は、心の中で
「最初からオンナ連れてくんな
ややこしい‼」
とプンプン怒りながら
車に乗るεプンプン!!


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