🍓夫の溺愛(大学教授の場合。)

いっちゃん。

車は街中へと向った。


賑やかな横丁みたいな狭い通路を
行くとラーメンやおでん、焼き魚の
匂いが漂う道に出た。



三角駐車場に止めて歩く。


先生は肘をクイクイして、
誘ってくる。
クスッ


仕方ないので腕をくんであげると
“むっ”とした顔から
デレデレな顔に急変する。

何か分かりやすくて(笑)

「先生カードは返しましたからね。
 自分の分しか払えません。割り勘
 ですよ。」



「ああ、頭に来てたからウッカリ
受け取ったけど、これはキミの
カードだから持っていなさい。」


   「やだ、また警察沙汰に
    されると困ります。」


「警察沙汰?何の事?」
一郎太は不思議そうな顔をして
美奈を見た。

美奈はキッと軽く睨んで

 「先生、カード持って逃げたと
  思って警察に言うつもり
だったんでしょう
ならカード
止めたら良かったのに~。」


それを聞いた一郎太はビックリ
「え!!俺は、捜索願を出しに警察へ
行くと言ったんだよ。」
と含みを持った笑いをみせた。

  「え~っ、そうなのぉ~。」


美奈は勘違いにガックリうなだれ

 「もう!! 早くいってよ~」

先生は美奈の頭をなでながら
「なに勘違いしてんの!」
        ハハハハハ

  

「でも、美奈が、
誤解したから捕まえられたか~
それは神様が俺のもとに帰れって
 言ってるんだよ。」
 先生はまたニコニコしながら
笑った。


目がほっぺたまで
おちそうな優しいたれ目は
笑うととてもかわいい♡。
キュンキュン






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