卒業します
「かな………………おい!かな。」

あれぇ~?

誠ちゃんの声がするぅ~。

寝てても分かる声に

…………………………………………………。

でも、そんな訳ない!

だってここは、学校だもん。

それに、もう誠ちゃんは助けてくれないんだから。

半分覚めつつある意識の中で

この間の失恋を思い出して、一人傷ついていたら。

「いい加減に起きないと、布団を剥がすぞ!!」と

小さい頃から何度も聞いた、起こす時の決まり文句が

耳の近くで聞こえた。

「……………………えっ、ホントに誠ちゃん??」

ゆっくり目を開けると

そこには変わらない誠ちゃんの姿が……………。

どうして??

?マークを頭に浮かべて戸惑っていたら

「驚いた?」と………

本日2度目の台詞を聞いた。
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