卒業します
「もちろん。
優しいお兄ちゃんがいつでも受け止めてあげるから
ゆっくり休んで
心が強くなれたら…………また歩き始めるといいよ。」
「うん、ありがとう。」
春人さんなら、こう言ってくれると思ってた。
お医者様で
学校の校医さんで
誠ちゃんのお友達だから。
観覧車が天辺に来たときに
「夏苗ちゃん、小指を出して。」
小さい頃にしていた、約束の合図。
指切りをして
「僕は離れないよ。」と言ってくれたの。
神様に近いこの場所での誓い。
気休めかもしれないけど……
今はこの言葉を信じるの。
優しいお兄ちゃんがいつでも受け止めてあげるから
ゆっくり休んで
心が強くなれたら…………また歩き始めるといいよ。」
「うん、ありがとう。」
春人さんなら、こう言ってくれると思ってた。
お医者様で
学校の校医さんで
誠ちゃんのお友達だから。
観覧車が天辺に来たときに
「夏苗ちゃん、小指を出して。」
小さい頃にしていた、約束の合図。
指切りをして
「僕は離れないよ。」と言ってくれたの。
神様に近いこの場所での誓い。
気休めかもしれないけど……
今はこの言葉を信じるの。