夏の終わりとアキノソラ
「おじいちゃんの様子、どうだった?」
夕飯を食べているときに、私はおばあちゃんに聞いてみた。
「元気そうでした。汐ちゃんも留守番ありがとねぇ。」
返事の変わりに微笑みで返した。おばあちゃんの様子から、おじいちゃんの体調がよかったのだとわかる。本当によかった。
今日は、私が通しのシフトで、夕食まで作った。本当は作ったらもうあがりの時間なんだけど。
おばあちゃんと一緒に食事をしてから帰ろうと思って今に至るのだ。
「汐ちゃんは。」
お箸を置いて、おばあちゃんがこちらをみてくる。
「彼と別れたこと以外に、何か考えごとがあるんじゃないのかしら?」
「えっ、」
《考えごと》
と、おばあちゃんに言われ、咄嗟にカズの顔が浮かぶ。
「ど、どうして?」
声が上擦りながらもなんとか聞き返すと、おばあちゃんは「年の功ですよ。」と言って微笑んだ。
カズの話をしようかどうか迷って。
でも結局、おばあちゃんの微笑みには勝てず、一部始終を話すという結果になってしまった。
夕飯を食べているときに、私はおばあちゃんに聞いてみた。
「元気そうでした。汐ちゃんも留守番ありがとねぇ。」
返事の変わりに微笑みで返した。おばあちゃんの様子から、おじいちゃんの体調がよかったのだとわかる。本当によかった。
今日は、私が通しのシフトで、夕食まで作った。本当は作ったらもうあがりの時間なんだけど。
おばあちゃんと一緒に食事をしてから帰ろうと思って今に至るのだ。
「汐ちゃんは。」
お箸を置いて、おばあちゃんがこちらをみてくる。
「彼と別れたこと以外に、何か考えごとがあるんじゃないのかしら?」
「えっ、」
《考えごと》
と、おばあちゃんに言われ、咄嗟にカズの顔が浮かぶ。
「ど、どうして?」
声が上擦りながらもなんとか聞き返すと、おばあちゃんは「年の功ですよ。」と言って微笑んだ。
カズの話をしようかどうか迷って。
でも結局、おばあちゃんの微笑みには勝てず、一部始終を話すという結果になってしまった。