夏の終わりとアキノソラ
「汐ちゃんは…」
おばあちゃんが箸を置いてこちらを見たので、私も顔をあげた。
「素直になるところから始めなくちゃいけないわね」
おばあちゃんの言葉がもっともで、苦虫を潰したような顔をしてしまうと、おばあちゃんがフフっと笑った。
素直になれたら、苦労なんかしないよ。
自分が素直じゃないことなんて、私が一番良く知っている。
きっと、素直に自分の気持ちを表現出来たら、こんな私はここには居なくて、きっともっと幸せだったと思う。
いつも肝心なところで意地を張っちゃうから、
私は一人でも大丈夫って強がってしまうから、
自分が傷つかないように必死に守ってしまうから、
結局最後は弱虫で一人ぼっちな私が残る。
「そうかもしれない」
おばあちゃんにそう返事をしながら笑って、私は片付けを始めた。
おばあちゃんはただニコニコするだけで、それ以上は詮索することも助言することもなかった。
おばあちゃんが箸を置いてこちらを見たので、私も顔をあげた。
「素直になるところから始めなくちゃいけないわね」
おばあちゃんの言葉がもっともで、苦虫を潰したような顔をしてしまうと、おばあちゃんがフフっと笑った。
素直になれたら、苦労なんかしないよ。
自分が素直じゃないことなんて、私が一番良く知っている。
きっと、素直に自分の気持ちを表現出来たら、こんな私はここには居なくて、きっともっと幸せだったと思う。
いつも肝心なところで意地を張っちゃうから、
私は一人でも大丈夫って強がってしまうから、
自分が傷つかないように必死に守ってしまうから、
結局最後は弱虫で一人ぼっちな私が残る。
「そうかもしれない」
おばあちゃんにそう返事をしながら笑って、私は片付けを始めた。
おばあちゃんはただニコニコするだけで、それ以上は詮索することも助言することもなかった。