夏の終わりとアキノソラ
2
今日はおじいちゃんのお見舞いに行く日だ。
おじいちゃんと言っても、私の本当のおじいちゃんではない。
私が仕事に行っているお家のおばあちゃんの旦那さんのこと。あれからよく、おばあちゃんの家には出入りしている。
外に出るともうすっかり冬の寒さだった。
今はもう12月。
あの日を最後に私はもう約1ヶ月半はふくすけへ行っていない。
あのあと、家に帰ってから散々泣いて、(私は自分が思っていたよりずっと、カズのことが好きだったようだ。)もう行かないと決めた。ふくすけに変わるような店はまだ見つけていない。
病院は私の家からもわりと近いところにある。
私がおじいちゃんに会うのは今日でもう3回目だから、病室までの道程を、迷うことはなかった。
「汐ちゃん?」
病室の前でいざ、ノックをしようとした時、後ろから呼び止められた。
「おばあちゃん!」
声の主がおばあちゃんと知り、自然と顔が綻んだ。
「いらっしゃい。はやかったのねぇ、」
「うん。はやく起きられたから」
「そうですか。さあ、はいって。」
おばあちゃんが扉をあけると、おじいちゃんは横になっていたがどうやら起きているみたいだった。
おじいちゃんと言っても、私の本当のおじいちゃんではない。
私が仕事に行っているお家のおばあちゃんの旦那さんのこと。あれからよく、おばあちゃんの家には出入りしている。
外に出るともうすっかり冬の寒さだった。
今はもう12月。
あの日を最後に私はもう約1ヶ月半はふくすけへ行っていない。
あのあと、家に帰ってから散々泣いて、(私は自分が思っていたよりずっと、カズのことが好きだったようだ。)もう行かないと決めた。ふくすけに変わるような店はまだ見つけていない。
病院は私の家からもわりと近いところにある。
私がおじいちゃんに会うのは今日でもう3回目だから、病室までの道程を、迷うことはなかった。
「汐ちゃん?」
病室の前でいざ、ノックをしようとした時、後ろから呼び止められた。
「おばあちゃん!」
声の主がおばあちゃんと知り、自然と顔が綻んだ。
「いらっしゃい。はやかったのねぇ、」
「うん。はやく起きられたから」
「そうですか。さあ、はいって。」
おばあちゃんが扉をあけると、おじいちゃんは横になっていたがどうやら起きているみたいだった。