夏の終わりとアキノソラ
夜の道はすいているからか、10分ほどでお店についた。

いつも電車で30分はかかるのに。

ドアをあけようと手にかける。見慣れた看板と町並みがやけに胸にしみた。


少し緊張していたので、深呼吸してから一気にガラッと開けた。


賑やかな店内が目に入る一方で、いつもの大将の《いらっしゃい》がなかった。

大将、日曜だから暇なんて嘘じゃん。すごく混んでるよ。

やっぱり来てよかったと思いながら、私は大将を探した。
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