恋に気付いたとき
出会い
あの日、高校1年生の冬休み

そこは重い雰囲気が漂っていて

「バイクで衝突事故ですって、若いのに可愛そうよね」

会場では所々でそんな声が聞こえた

泣き崩れるクラスメイトの親族

私は自分の足元を見る事しかできなかった



「美月!こっち!」

外に出ると親友の晴香がいた。
重く潰されてしまいそうだった心は少し安心感を取り戻した気がした

「晴香…、来てたんだ」

「うん、あんまり話したことないけど、残念だよね…南くん」

南くんは私達のクラスメイトだった。
挨拶を交わす程度の仲だった。

でもやっぱり
「そうだね、苦しいね…」


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