君からのヘッドフォン
「あ…私空いてるとこでいいよ?」

「そう…?一応バドミントンが空いてるんだけど」

「ん、じゃあそこお願いしてもいいかな」

「本当にいいの?やりたいのとか…?」


余り物に入ろうとする私を気遣って顔を覗き込んでくる。

〜っ、ち、かいっ。

暑くなるのを感じながら、私は少し顔を背けた。


「だ、大丈夫だからっ。小学校の時クラブチームでテニスしてたしっ」


私は離れようと必死に言い訳をする。

実際嘘も付いてないし、なんなら今もしてるから打つことに関しては大丈夫なんだけど…。

男の子の耐性はないの…っ!
< 129 / 172 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop