君からのヘッドフォン
少し引き気味に、なんだかアニメに出てくるヒロインみたいに、
チラリと目をやると、なんだか少し不安げだ。


「くゆりさん」

「…あー、じゃなくて」

「みっちゃん」

「…男は?」

「いない、興味ない」


そ、とどことなく安心したような返事をすると黙り込んだ。


そんなこと、聞かなくてもわかるでしょ。

あー、興味ないか、そんなとこまで。


淡々と作業を続ける。やっぱり2人なだけあって作業効率はいい。

思っていたより早く終わりそう。
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