君からのヘッドフォン
「その通り、雑用。でももう終わりそうなの」

「ふーん、お疲れ様。
深井さん、これ飲む?」


そう言って差し出してくれたのは緑茶のペットボトル。


「いいの?」

「いいよ、まだ開けてないから。
頑張ったご褒美」

「ありがとう」

私はありがたく差し出された緑茶を受け取った。

久しぶりに伊澄くんのハスキーしっかり聞いたなぁ。

授業中とか、聞くには聞くんだけどあんまりお話しないからな。

今日はいい日だ、とっても。

思わず口が緩んだ。
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