君からのヘッドフォン
「…あーいうの好きなの?」

「んー、声が好き」

「…ふーん」


私より少し多くのプリントを持った松下くんはそこから無言になった。

職員室にプリントを届けてそのあと昇降口に直行した。

松下くんは荷物を取りに教室に戻るらしい。


早く帰って、DVD見なきゃ。

私はヘッドフォンをつけ直すと、ローファーに履きかえて昇降口を出た。
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