君からのヘッドフォン
人間なんて、よくわかんない。
今になって思うのは、知って何になるんだって、それだけ。
あの時はきっと、とっても嬉しくて、世界が明るくて。
なのに今は、白黒だ。
人ってわからない。
私も、自分のことがわからない。
「そう…。
私がくゆりさんを好きなのは、声がタイプだから」
だから、好きでもない男に語り出す私がわからないし、
「優しくて、甘い声で」
興味もない人に頬を緩ませている私がわからない。
「とりあえず、全部しんどい」
それに、ここまで話すくせに、本当のことを言えない私も、全然わからない。
今になって思うのは、知って何になるんだって、それだけ。
あの時はきっと、とっても嬉しくて、世界が明るくて。
なのに今は、白黒だ。
人ってわからない。
私も、自分のことがわからない。
「そう…。
私がくゆりさんを好きなのは、声がタイプだから」
だから、好きでもない男に語り出す私がわからないし、
「優しくて、甘い声で」
興味もない人に頬を緩ませている私がわからない。
「とりあえず、全部しんどい」
それに、ここまで話すくせに、本当のことを言えない私も、全然わからない。