君からのヘッドフォン
絶対音感も、あるみたいだし、みっちゃんは呟いた。

…そう、そうらしい。

残念ながら音楽知識は大衆と同じ程度しか持ってないから鍵盤を当てられたりとかはできないんだけど、教えてくれさえすれば、同じ音は再現できる。

だからまぁ、カラオケとか言ったら軽く精密採点って言われてた時期もあった。

そんなはずないんだけどね。


私は珍しく、鞄の中にヘッドフォンをしまって、ゆっくり流れる時間を過ごしていた。


「栞帆ちゃんは一回聴いた歌はもう歌えるの?」
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