君からのヘッドフォン
「…当たり前でしょ。
私が好きなのは2次元とその周辺っていう理解でいいよ」

「…ふーん」


松下くんは、私の言葉を聞いて力を強めてくる。

こいつ、性格わっるい…。


「はーなーせっ」

「いや…そんなん聞いたら離せないでしょ」


こいつ…本当に。

ここから出れたら絶対しばく…っ!


「…可愛いんだもん」


もん、じゃない。

早く離せ。

じゃなきゃ、私の心臓がもたない。

好きでもない男に、こんなにドキドキするなんて…バカみたい。
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