君からのヘッドフォン
みっちゃんが必死になだめようとしてくれる。
けど、やりたくないものはやりたくない。


…面倒極まりない。


「ほ、ほら、相方平川くんでしょ?

委員会のたびに、平川くんの声が聞けるよ?ね?ね?」


そう、唯一の救いは伊澄くんが相方なこと。

いや、なんならみっちゃんが良かったんだけど、そこまで甘えたことは言わないことにする。

この際伊澄くんは有難いよ。


「はぁ…」

「で、でもまさか、平川くんが自分から立候補するなんてねっ、学級委員も被って忙しいだろうに」
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