君からのヘッドフォン
「よし、じゃあ行こっか」

「うんっ」


私は前を歩く伊澄くんについて行く。

はぁぁ、嬉しい。

CDだ、CD。

今日はハッピーだ。

くゆりさんがっ、私の手元にっ!


なんて、心の中でオタクを全開にさせながら思いっきりガッツポーズをする。


「ふふっ」


気づいたら前を歩いていたはずの伊澄くんは私の隣を歩いていて。

なんか笑われたんだけど。


「深井さん、1人で百面相してたら変な人だよ?
そのガッツポーズめっちゃ可愛いけどね?」
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