君からのヘッドフォン
そして、突然立ち止まる。

不思議に思って、私も足を止めた。


…どうしたんだろ。


「ねぇ、栞帆ちゃん」


そうかと思ったら、突然真剣な顔をして。


「ん?なに」

「俺さ、栞帆ちゃんのこと、好きなんだよね」


風が吹き抜ける。

伸びてしまった私の髪を揺らして、ミルクティー色の彼の髪を光らせる。


…なんで今なんだ。

どうして、このタイミングで。

今、わかったとこなのに。
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