君からのヘッドフォン
No.8
体育祭。

仕事が多くて…無理。


あれから伊澄くんから何か言われることはない。なにも。

あの日も、ただ「そっか、やっぱりそうだよね」なんて、苦しい顔をしただけだった。


そんな彼ともこの体育祭が終わったら、終わり。

あの声が聞けなくなると思うと、少しさみしい気もするけど。
どうせ同じクラスだし。



まぁ、そんなありがたくも迷惑な体育祭。

1つ、ありがたいことに伊澄くんが裏で手を回してくれて、補欠出場にはなった。
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