53回君を抱いてわかったこと
僕
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僕はいつしか彼女のことを意識してしまっていた
会いたいと思うようになっていた
僕は大学生で彼女は社会人
価値観と考え方とか、どれくらい違うのか話してみたかった
食事に誘ってなんとか会うことに成功
ドキドキしながらそれを隠すように会話が止まらない
彼女は僕の話をたくさん聞いてくれて、僕も彼女のことを聞きたいと思って話して欲しいと要求した
彼女は多くは語らないから、僕はもっと知りたくなった
僕ももう20歳だし、できることが増えていた
だから僕は彼女を帰したくない、もっと知りたい、もっと2人でいたいという自分勝手な気持ちから突拍子もないことを口にしていた
ここで泊まりませんか?
彼女は黙って僕を見て、どうしてそんなこと言うの?と言わんばかりに僕に疑問の目を向けてきた
僕ははっとした。でも訂正はしなかった
気がついたら僕は彼女の手を握って入口の目の前まで来ていた
彼女はまだ僕のことを疑問の眼差しで見ていた