嘘は必ずバレるから
「未来、来たよ。」


ドアが開いてお母さんが入ってくる


「お母さん、来てくれてありがとう。お仕事は大丈夫なの?」


「大丈夫よ!今日はお休みなの!
お父さんも来たがってたけど、ちゃんと仕事に行かせたから安心して!その代わり······」


「······未来姉」


「···未輝」


弟の未輝(ミキ)がお母さんの後ろから姿を表す


未輝は私の2つ下で、今16歳。


あ、誕生日が来てないから15歳かな?


「未輝、元気だった?」


「うん、元気だよ。未来姉は今日調子いいの?」


お母さんは持ってきた荷物を置いて


未輝はベッド横の椅子に座る


「うん、今日は調子いいよ
学校はどう?楽しい?部活は?」


「学校はまあまあかな。部活は俺、バスケ。


中学もバスケだったし、高校でも続けてるよ」


「そっか!そっか!勉強も頑張るんだよ?」


私は未輝の話をきいて笑顔で答える


「あ、お母さん、家に携帯忘れちゃったわ!


ちょっと取ってくるわね!」



「わかった」



お母さんは慌ててカバンを持って病室から出ていった


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