君は僕のペット
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他人に頼っても結局は答えなんて出ないんだから
答えは自分で見つけないと。





「 ペットとしてなら家来る?」




そうやって教えられてきたんだから。

それしか……今なんて言った?



『 …家来る?』



「 ...えっ、」


「 帰りたくないんでしょ?」


「 …っ、いいの⁉︎ 」




よし、決まり。と立ち上がって私の頭の上の雪が払われ彼が着ていた上着が私にかけられる。




「 あの、私は大丈夫だから 」

「 風邪引かれると困る、帰るよ 」




彼の少し後ろをついていくこと約15分
住宅街に入りまだ新しそうな一軒家の前で立ち止まった。




玄関に入ると彼がこっちを向いて口を開いた。




「 両親いないから好きに使って 」



でも…と何か続けようとした時、奥からドタドタと足音が聞こえ誰かがこっちに来た。







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