太陽とツバメ
「それなのに…っ誰も私を見てくれなかったっ!お母さんでさえ私を突き放した…!私は全てに見放されたの…っなのに生き続けるなんてできるわけが無いじゃない…っ!」
そう言って私は少年から目を逸らし、フェンスに近づいた。
でも、また少年に腕を掴まれた。
「離してよ…っ死ねないじゃないっ…」
そう言っても少年は手を離してくれない。
「…死なせないよ。俺が椿芽を救ってみせる」
少年は私にそう言葉を投げかけた。