チョコレートはいかが?〈バレンタイン企画〉
「お姉ちゃーん、おかえりなさい」
まなは満面の笑みで私に駆け寄ってくる。

それを見るだけでも、私の顔にも笑顔が生まれる。

「まな、ただいま」

「帰ってくるの遅いから心配しちゃったよ」


「ごめんごめん。可恋とちょっと……ね」

今は言わないでおこう。

あとでサプライズとして渡して喜ばすんだ。

「そっか。可恋さんと何してたの?」

「今は内緒」

「え~何でえ‼?気になるよ~」

「ふふ、冗談よ。あとできちんと話すから」

「ほんと?」

「うん。さあ、お腹すいたでしょ?夕飯何食べたい?」
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