ひだまりの詩


「ハァ、ケホッ ご、めん、

ケホケホッ なさ、ゲホッ」



言葉が出てこない。どうしよう。

早く治さないと怒られる。

迷惑だから、私は。

怒られる。怖い。どうしよう。



「白石先生!しっかり!ゆっくり息して!」



原田先生の声が聞こえる。

いつもより大きな声。



怖い。



目の前が真っ白になって真っ暗になった。

< 12 / 30 >

この作品をシェア

pagetop